この記事でわかること
「NISA 始め方 初心者」で調べている20代の方が最初に知りたいことを、次の3点に絞って整理しています。
- 新NISAの制度の基本——非課税の仕組みと2024年改正のポイント
- 口座開設から積立設定までの具体的な手順——3ステップで解説
- 初心者が選びやすい商品と証券会社の基準——比較表付き
投資には元本割れのリスクがあります。本記事は情報整理を目的とし、特定の商品や証券会社を推奨するものではありません。判断に迷う場合はFP(ファイナンシャルプランナー)などの専門家に相談することをおすすめします。
20代がNISAを始める前に知っておくこと
「投資で損したらどうしよう」「元本割れが怖い」「難しそうで自分には無理」——こういった理由で、投資を先延ばしにしている20代は少なくありません。
ただ、資産形成の観点でいうと「先延ばし」は機会の損失につながる可能性があります。理由は一つ、時間が複利を大きくするからです。
20代から始める投資と30代から始める投資では、同じ金額を積み立てても最終的な資産規模に差が出ます。これが「複利の力」によるものです。
複利効果——開始時期による資産規模の差
複利とは「利益にもさらに利益がつく」仕組みです。
例えば、毎月3万円を年利5%の商品に積み立てた場合(利回りは一例・保証値ではありません):
| 開始年齢 | 積立期間 | 元本合計 | 資産の目安(参考値) |
|---|---|---|---|
| 20歳〜 | 40年間 | 約1,440万円 | 約2,280万円 |
| 30歳〜 | 30年間 | 約1,080万円 | 約1,660万円 |
※実際の利回りは変動します。計算はあくまで参考値です。将来の運用成果を保証するものではありません。
10年早く始めると、元本差360万円に対し、試算上の資産差は620万円程度と広がります。これが複利効果の一例です。
時間は後から買えません。まず制度を正確に理解することが、始める第一歩になります。
新NISA 2024年改正の基本(制度を正確に知る)
新NISAは、2024年に制度が大幅に改正された「税制優遇の投資制度」です(金融庁「新しいNISA」参照)。
通常、投資で得た利益には約20.315%の税金がかかります。NISA口座内での利益は非課税になります。
旧NISAからの主な改正点
① 非課税保有期間が無期限に 旧NISAでは積立型(つみたてNISA)で最長20年の制限がありましたが、新NISAでは無期限になりました。途中で売却しても枠が翌年以降に復活する仕組みも加わりました。
② 年間投資枠が大幅に拡大 「つみたて投資枠」年間120万円と「成長投資枠」年間240万円の合計360万円まで投資できます。
③ 非課税保有限度額は1,800万円 生涯で1,800万円分の枠が使えます(うち成長投資枠は1,200万円まで)。
制度の細かい条件・最新情報は金融庁の公式サイト(https://www.fsa.go.jp/)で確認することを推奨します。
つみたて投資枠と成長投資枠の違い
| つみたて投資枠 | 成長投資枠 | |
|---|---|---|
| 年間上限 | 120万円 | 240万円 |
| 投資対象 | 長期積立向けの投資信託に限定 | 株・投資信託など幅広く |
| 初心者向きか | ◎ 初心者向き | △ ある程度の知識が必要 |
20代の投資初心者はまずつみたて投資枠だけを使うのが一般的な選択です。
20代のNISA始め方——口座開設から積立設定まで3ステップ
始め方は思ったよりシンプルです。
Step 1:証券口座の選択と開設
NISA口座は証券会社(または銀行)で開設します。ポイントは次の3点です。
- NISA口座は1人1口座のみ(一度開設すると同年内の変更に制限あり)
- ネット証券は手数料が低く、スマホで手続きが完結するものが多い
- 本人確認書類(マイナンバーカードまたは通知カード+顔写真付き身分証明書)が必要
よく比較される主なネット証券(2024年時点の情報)
| 証券会社 | 最低積立額(目安) | ポイント還元 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| SBI証券 | 月100円〜 | あり | 取扱ファンド数が多い |
| 楽天証券 | 月100円〜 | あり | 楽天ポイントとの連携 |
| マネックス証券 | 月100円〜 | あり | クレカ積立の還元率が高い時期あり |
| auカブコム証券 | 月100円〜 | あり | Pontaポイント連携 |
※各社の条件・還元率・手数料は変動します。公式サイトで最新情報を確認してください。「どの証券会社が最適か」は個人の状況によるため、複数社を比較した上で選択することをおすすめします。
申し込みはオンラインで完結し、審査を経て口座が開設されるまで1〜2週間程度かかることが一般的です。
Step 2:NISA口座の開設申請
証券口座の開設時に同時にNISA口座を申請できる場合が多いです。
注意点:
- NISA口座の変更(証券会社の乗り換え)は年1回、前年10月〜当年9月の手続きが必要
- 金融機関によっては開設まで数日〜数週間かかる場合がある
Step 3:積立商品と金額の設定
「月いくら・どの商品に・いつから」を設定するだけです。設定後は自動で積み立てられるため、毎月確認して売買する必要はありません。
初心者向けの設定の目安
- 金額:生活費を圧迫しない範囲から(月3,000円〜1万円程度が出発点としてよく挙げられます)
- 商品:インデックスファンド(後述)
- 頻度:月1回の自動積立
余裕資金(生活費・緊急予備費を除いた資金)の範囲で始めることが前提です。NISAを始める前に生活費3〜6ヶ月分の緊急予備費を確保するステップを踏んでおくことが基本とされています。資産形成の全体的な順序は20代の資産形成ロードマップで整理しています。
初心者が選びやすい商品——インデックスファンドの基本
投資初心者に向いているとよく挙げられるのが「インデックスファンド」です。
インデックスファンドとは、特定の指数(日経平均株価、S&P500など)に連動して動く投資信託です。
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 手数料(信託報酬) | 年0.1〜0.2%程度のものも多い(アクティブファンドと比較して低コスト) |
| 分散効果 | 1本で何百〜何千もの企業に分散投資できる |
| 運用の手間 | 指数全体に連動するため、銘柄選択の手間が少ない |
つみたて投資枠で選べる商品として「全世界株式型」「米国株式(S&P500)型」がよく言及されますが、どの商品が自分に合うかはリスク許容度・目的によって異なります。証券会社の公式情報や、必要であれば専門家の意見を参考にして選択することをおすすめします。
「損が怖い」という不安への整理
長期積立では、短期の価格変動は許容範囲として捉えるのが基本的な考え方です。
株価が下がった月も積立を続けると、より多くの口数を安く買えます。これが「ドルコスト平均法」と呼ばれる効果です。ただし、これは「必ず利益が出る」という保証ではありません。
投資を始める際の前提条件として一般的に挙げられること
- 生活費には手をつけない:緊急予備費(生活費3〜6ヶ月分)を別に確保してから始める
- 長期目線を持つ:「10年は触らない」という前提で積立を続ける
- 余裕資金の範囲内で行う:積立額は途中で止めても生活に影響しない水準にする
投資に不安がある場合や、まとまった金額をどう扱うか迷う場合は、FP(ファイナンシャルプランナー)などの専門家に相談することを選択肢の一つとして検討してください。
よくある質問
Q. 20代で新NISAを始めるメリットは何ですか?
最大のメリットは「時間」を味方にできることです。投資は複利で増えるため、20代から始めるのと30代から始めるのでは、同じ積立額でも最終的な資産規模に差が出る可能性があります。さらにNISA口座内の運用益は非課税なので、早い段階から枠を活用するほど節税効果も積み重なります。
Q. 毎月いくらから新NISAを始められますか?
多くの証券会社では月100円〜1,000円から積立可能です。20代の初心者なら、無理のない金額——例えば月3,000円〜10,000円程度から始めて、生活が圧迫されないかを確認しながら徐々に増やすのが現実的です。金額より「始めて続けること」が重要です。
Q. 新NISAで損したらどうなりますか?
短期では元本割れも起こります。ただし長期積立とインデックスファンドの組み合わせは、過去のデータ上は10年単位でプラスになる可能性が高いとされています(将来の利益を保証するものではありません)。下がった月も積立を続けることで安く多く買えるため、価格変動はドルコスト平均法の視点では長期的に作用します。「10年は触らない」という前提で始めるのが基本です。
Q. 新NISAはいつ始めるのがベストですか?
「始めようと思ったときが最善のタイミング」というのが積立投資の基本的な考え方です。市場の底を予測して最適なタイミングを狙うのは難しく、積立投資では時間をかけて平均コストを下げるドルコスト平均法が有効です。20代なら早いほど複利効果が大きくなるため、少額でも早めに始めることが選択肢として挙げられます。
Q. 新NISAとiDeCoはどちらを先に始めるべきですか?
一般的には資金の流動性が高い新NISAを先に始める人が多いです。iDeCoは原則60歳まで引き出せない代わりに所得控除の節税メリットがあります。新NISAは非課税で自由に引き出せるため、20代のうちはまず新NISAで投資習慣をつけ、収入が安定してからiDeCoも検討するのが現実的な順序です。制度の詳細は金融庁・公式窓口で最新情報を確認してください。
まとめ——20代のNISA始め方 3ポイント
- 制度の基本:NISA口座内の運用益は非課税。2024年改正で非課税保有期間が無期限・年間枠が最大360万円に拡大
- 始め方3ステップ:① 証券口座の選択と開設 → ② NISA口座の申請 → ③ 積立商品と金額の設定
- 初心者の選択肢:つみたて投資枠+インデックスファンドの組み合わせが多く選ばれる出発点
投資には元本割れのリスクがあります。判断に迷う場合や不安がある場合は、FP(ファイナンシャルプランナー)などの専門家への相談を検討してください。
口座開設だけなら10〜20分で申し込みが完了します。まず口座を開設することが最初の一歩です。
著者について 20代の孤独・お金・キャリアの悩みを扱うブログ「20代の悩み(lonely20s)」の編集部。公的機関の統計・調査をもとに等身大の問いに向き合い、断定や投資推奨はせず読者が自分で判断できる情報整理を方針とする。
最終更新日:2026年6月16日